ギックリ腰は癖になるはウソ?9割の人が間違っている真実とは

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「ギックリ腰は癖になる」
ということを、あなたは聞いたことありませんか?

ギックリ腰で来院されたほとんどの方に質問されることですが、
実は大きな間違いなのです。

「けど自分はギックリを何回も繰り返している!」
「毎年忙しくなる冬にはギックリ腰になる!」
という方も多くいらっしゃると思います。

ですが、それは癖になっているのではありません。

今回は、
・ギックリ腰が癖にならない理由
・ギックリ腰を繰り返し再発する理由
・予防するために必要なこと
についてご説明します。

ギックリ腰が癖にならない理由

そもそもギックリ腰というのが何なのかご説明します。

ギックリ腰というのは、腰椎や骨盤の関節部分や腰周辺の筋膜に炎症が起きた状態
のことを言います。
関節や筋膜を捻挫してしまった状態というわけです。
捻挫は可動域を超えてしまって組織が損傷することで、
足首の捻挫や突き指をイメージしてもらえるとわかりやすいかと思います

「魔女の一撃」といわれるほど痛みが強いもので、
私も過去に60㎏の物を運搬中に経験しましたが、
顔が青ざめて冷や汗が止まらなかったことを今でも覚えています・・・

基本的には7~14日ほどで自然に痛みが取れるとされています。
炎症期間が24~72時間程度あるためその間は安静に過ごし、
その後は出来るだけ普段通りの生活を送ることで
早期の回復に向かうというデータがあります。



これがギックリ腰のざっくりとした説明ですが、
癖になると言われている理由について解説いたします。

多くの方が勘違いしていらっしゃるのですが、
痛みがなくなった=ギックリ腰が治った
ではありません。

「どーゆーこと???」
という方もいらっしゃるでしょう。

ギックリ腰によって炎症と激しい痛みを経験した身体は、
周辺の組織をガチガチに固めることでできる限り動きを制限します。
それにより可動域を狭くすることで痛みが出ることを最小限にしているのです。

つまり、
痛みはなくなった!!
けど可動域は狭いまま。
という状態が残っている可能性があるのです。

ということは、ギックリ腰は癖になるのではなく、
まだ完治していないだけ
というのが正しい捉え方です!


ギックリ腰を再発する理由

ギックリ腰というのは捻挫で、捻挫は可動域を超えた場合に起きます。
もともと腰の可動域が悪くなっている人が、
ギックリ腰になってさらに可動域が狭くなったままで生活したら、
いったいどうなるでしょう??

正解は、再度ギックリ腰になる。です

可動域が狭くなる理由は、
・腰周辺の筋肉や靭帯の硬さ
・背中や股関節等の柔軟性の低下
・腹圧の低下や上昇

などなど様々ありますので一人一人原因は異なります。


予防するために必要なこと


いくつか予防のために必要なことをご紹介します!
(原因は人それぞれのため細かくは診ないとアドバイスできませんのでご了承ください。)

①ストレッチで筋肉・関節の柔軟性を高める
腰の可動域を決めるのは筋肉や靭帯ですので、低下している柔軟性を取り戻しましょう!
特に狙ってほしい筋肉は、
・腸腰筋
・殿筋(お尻の筋肉)
・大腿四頭筋(前太もも)
・ハムストリングス(後ろ太もも)

②水分を必要な分だけ摂る
身体の60%は水分、筋肉の80%は水分で構成されています。
水を飲むことで十分な水分を筋肉に取り込み、
血液を循環させることで不要な物質を流すことができます!

必要な水分量についてはこちら
  水分を補給する量の計算方法

③運動・筋トレをする
ウォーキングを行うだけでも血流が上昇し、
ストレスの発散にもつながり筋肉の柔軟性につながります。
明らかに筋量が少ない場合は筋トレで補うことも必要です。

④コルセットやサポーターに頼りすぎない
コルセットを付けると楽だから常につけている
という方がたまにいらっしゃいますが、
筋肉の低下につながり状態の悪化が考えられるので、
頼りすぎには注意です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

「ギックリ腰は癖になる」というのは勘違いで、
完治していないままの状態だから再発を繰り返す
というのが正しい捉え方です。

「ギックリ腰になって癖になったらどうしよう・・・」
「ギックリ腰が癖になってるから仕方ない・・・」
と不安に思う必要はありませんのでご安心ください!

ちゃんと対処すれば再発も防げますので、
ぜひ日ごろのケアを行ってみてください!

自分の原因を知って最短で改善に向かいたいという方は
LINEにてご予約可能ですので、ご気軽にご相談ください!