肩が痛くて上がらない|考えられる原因とは

健康情報

「急に肩に痛みが出て上がらなくなった…」
「肩の痛みで夜も眠れない…」

肩の痛みで悩む方はかなり多くいらっしゃいます。

ですが、多くの方は「四十肩・五十肩だろう」という自己判断で、安静にしたり、マッサージしたりとご自身で対策される方が多いです。

そして、そのまま改善しない日々が続いて、ご相談に来られる方がかなり多くいらっしゃいます。

今回はいくつかの代表的な原因、病気を特徴とともにご紹介しますので、どのように対処したらいいのかを知っていきましょう!

原因として考えられるもの

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

原因不明の肩関節の炎症反応によって、可動域の低下と痛みを伴います。
特徴的な症状としては、結帯結髪動作(帯を結ぶ、髪を結ぶような動作)での痛み夜寝るときに眠れないほどの痛みです。

炎症期→拘縮期→回復期の3段階を経て改善すると医学的に言われており、半年から2年間ほどで改善すると言われています。
正しい治療や施術、運動をタイミングよく行うことでより早く改善していくことが可能です。

注意点としては、痛みが無くなったけど可動域が戻らないという方が数多くいらっしゃるので、可動域が狭いままの場合はまだ改善出来ていません。

肩腱板損傷・断裂

肩には関節の安定化と動きを支える4つの筋(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)を総称した回旋筋腱板(ローテーターカフ)というものがあります。
その腱板がスポーツや日常での負担から損傷したり断裂した状態になり、痛みが出てきます。

四十肩・五十肩と間違われやすく、症状としても肩が上がりにくかったり、夜中に痛むなどの似た症状もあります。

特徴的な部分としては、自力では肩を上げるのがキツくなりますが、痛くないほうの腕や他人から肩を持ち上げてもらうと上がるという点です。
四十肩・五十肩は他人から持ち上げられても上がりません。

程度によって処置は変わりますが、ひどい場合は手術が適応の場合もあるため専門機関での診断を最初に行うことをオススメ致します。

石灰沈着性腱板炎

肩の痛みで悩む女性のイラスト

回旋筋腱板の筋肉や腱の中に原因不明の石灰(炭酸アパタイト)が溜まってしまうもので、40~60代の女性に多いものです。
強い炎症を起こした場合は激しい痛みが発生し、肩が上がらないか引っかかり感を感じる場合があります。

レントゲン検査で白い塊が確認できます。

注射での治療を行い、改善がみられない場合は摘出手術が行われることが多いです。

変形性肩関節症

スポーツや日常の負担によって軟骨のすり減りや骨の変形が起こってしまうものです。
関節の形が変わるので、肩が上がらなくなることもよくある症状の1つです。

変形自体は戻すことが出来ないため、肩に負担のかかる原因となっている歪みを調整することで整体でも対応できる部分があります。

肩関節・肩鎖関節脱臼

スポーツや日常生活で転倒などの強い外力によって肩関節や肩鎖関節(肩側にある肩甲骨と鎖骨の関節)が外れてしまった状態です。
強い痛みで動かすことが困難になります。

骨折を伴う場合もあり、手術が必要となるケースもあるため、動かさないようにして、速やかに専門機関へ行きましょう。

肩関節不安症

過去に脱臼や亜脱臼を繰り返してしまうことで、関節唇や靭帯が損傷してしまい関節の安定性がなくなり、簡単に脱臼や亜脱臼を繰り返してしまう状態のことです。
肩が外れそうな感覚があり、実際に外れて肩が上がらなくなるということもあります。

頸椎や神経の異常

肩を動かす神経は首から出ているため、首の骨の変形や椎間板ヘルニアによる神経の圧迫や牽引によって肩が上がらなくなったり痛みやしびれが出ることがあります。

特徴的な症状としては、肩だけでなく腕や手までシビレ痛みがあることや、首を動かすと肩の痛みが悪化したり握力が落ちてしまい物をよく落としてしまうなどがあります。

神経的な問題の場合は、レントゲンやMRIによる検査が必要なため、整形外科に相談するのがまずは大事です。

まとめ

「肩が上がらない・痛い」=「四十肩・五十肩」
という自己判断は非常に危険で、早期の対応ができなかったために悪化して手術が必要となる可能性もあります。

今回の内容で近い症状がある場合は、まずはレントゲンやMRIの検査を行うために専門機関への受診をオススメ致します。

大きな異常がなかった場合や、四十肩・五十肩の早期回復のサポートを希望される方は一度「整体まつ」までご相談ください

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