冬になると肩こりや腰痛が悪化する…そんな経験はありませんか?
実はその症状、冷え性が大きく関係しているかもしれません。
冷え性による血流悪化は、筋肉の硬直や神経の圧迫を引き起こし、肩こりや腰痛を悪化させます。
本記事では、冷え性がもたらす体の不調と、改善のためにできる対策を整体師の視点から詳しく解説します。
冷え性が肩こり・腰痛を悪化させる理由
① 血流が悪化して筋肉が固まる
冷え性によって血管が収縮し、血流が滞ると筋肉に酸素や栄養が届きにくくなります。
その結果、肩や腰の筋肉が硬直しやすくなり、こりや痛みが発生します。
東京大学の研究によると、体温が1℃低下することで末梢血流が約12%減少することがわかっています。
出典:Journal of Applied Physiology
② 自律神経が乱れ、痛みを感じやすくなる
体が冷えると、自律神経のうち「交感神経」が優位になります。
交感神経が過剰に働くと、筋肉が常に緊張状態となり、痛みを強く感じやすい状態になります。
この状態が続くと、肩こりや腰痛が慢性化するリスクが高まります。
③ 代謝の低下で回復力が落ちる
冷え性により体温が低下すると基礎代謝も下がります。
代謝が落ちることで、疲労物質の分解が遅くなり、肩や腰に疲労が蓄積して慢性的な痛みを引き起こします。
冷え性タイプ別の肩こり・腰痛リスク
冷え性にはいくつかのタイプがあり、それぞれ肩こり・腰痛への影響が異なります。
冷え性タイプ | 特徴 | 肩こり・腰痛への影響 |
---|---|---|
末端冷え性 | 手足が冷たい | 肩こり・手のしびれ |
内臓冷え性 | お腹が冷たい | 腰痛・下腹部の不快感 |
全身冷え性 | 体全体が冷たい | 慢性的な腰痛・全身倦怠感 |
特に「内臓冷え性」は腰回りの血流低下を招き、慢性的な腰痛やぎっくり腰のリスクを高めるとされています。
自宅でできる冷え性&肩こり腰痛改善法
① 適度な運動で血流促進
ウォーキングや軽いストレッチなど、筋肉を動かして血流を促す運動が効果的です。
特におすすめは肩甲骨まわしや股関節ストレッチ。
- 1日10分でもOK
- 寝る前の軽いストレッチが効果的
② 食事で体を内側から温める
体を温める食材を積極的に摂ることで冷えを防ぎます。
- 生姜、にんにく、ネギ
- 根菜類(ごぼう、れんこん、にんじん)
- 温かいスープや味噌汁
ハーバード大学の研究では、生姜に含まれるジンゲロールが血流を改善し、冷え対策に有効であることが示されています。
③ 入浴で体温を上げる
シャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯に10〜15分浸かることで血流改善効果が高まります。
お風呂上がりにストレッチを行うとさらに効果的です。
④ 防寒グッズを活用する
首やお腹、腰回りを重点的に温めると効率的に冷えを防げます。
特に「ネックウォーマー」「腹巻き」「腰ベルト」が効果的です。
整体での冷え性&肩こり腰痛改善
整体では、筋肉の硬直をほぐすだけでなく、血流と自律神経を整える施術が可能です。
冷えが原因で起こる肩こりや腰痛は、自宅ケアだけでは改善が難しい場合があります。
特に以下の症状がある場合は整体を検討しましょう。
- 冷えと同時に肩や腰の強い痛みがある
- 自宅ケアを1ヶ月続けても改善がみられない
- ぎっくり腰や慢性的な頭痛を伴っている
まとめ
冷え性は単なる「寒がり」ではなく、肩こりや腰痛を悪化させる大きな原因です。
血流や自律神経の乱れを改善することで、冬でも快適に過ごすことができます。
ポイントおさらい
- 冷えは血流悪化・筋肉硬直を招く
- 食事・運動・入浴で冷えを予防
- 慢性的な症状は整体で根本改善